ウツクシキ

先日 生誕450年記念上田宗箇 http://ueda-soukoryu.com/(1563~1650) 武将茶人の世界展 を拝見するためひろしま美術館へ足を運んだ。千利休、古田織部と深いつながり、交流があることは知っていたが、豊臣秀吉、徳川家康、息子の秀忠とも親交が深かったことは初めて知った。徳川家が一目 上田宗箇に置いていたからこそ縮景園を創ることが可能だったこともいかに武将として、また茶人として優れていたかということである。そして、感動したのが 『ウツクシキ』 を一生をかけて求めていたことだ。宗箇さん自ら創作の御庭焼茶碗 銘「さても」など拝見しても、かなり勇敢で器量の大きい人物であったことがうかがえる。この歳になって思うのだが、人間は美しさをもとめる動物だということ。殿方が美しい女性が大好きというのも一つ?であろうし女性が美しいジュエリー、お洋服を求めるのも一つだろう。美しさを求めるから、マナーが生まれ、敬語が生まれ芸術が生まれ、社会生活が発展する。そして・・・本当の美しさはシンプルであるそこに至るまでには、かなりの試行錯誤が必要である。取捨選択の連続だ。お歳を召した方で、そのような人生を歩んでこられた方の横にいくら若くて頭の先から足の先までブランドで固めても私個人はその魅力には及ぶことはできないと確信する。意外と茶道とのつながりは長い私。幼稚園のころは、母がとある先生のところへ稽古に行くとき子守を頼めない環境だったため連れていかれた。その先生は、あまりそれをよく思っておられなくて幼い私には絵本に出てくる魔女にしか見えなかった・・・案外何をしていたか覚えてないが、静かに待っていたらしい。(おそらく外をフラフラ?していたのだろう)母、祖母が稽古をお弟子さんにつけるときも拝見するのは楽しみで時々隅っこでじ~~~っと人それぞれ個性の出るお点前を眺めていた。こんな私もお茶に没頭した小学時代(3年生ころかな)がある。備後の国から、祖母と祖母&母のお茶のお師匠さま(Akkoちゃんのおばあちゃまでもあった)が来られ、夏休み中我が家で1週間くらい滞在され二人が集中的に稽古をつけていただいたことが2~3年続いた。祖母も母もお弟子さんを持っていたからだろう。そのお師匠さまことおばあちゃまが大好きでお風呂も一緒、寝るのも一緒という迷惑な有様だった。そして、さらに迷惑極まりないが、私にも稽古をつけていただきたいと自ら願い出たのである。祖母&両親は恐縮しつつも、これで女の子らしく?なるのかと喜んだようだが、それとこれ??はどうも別だったらしい・・・・・小学生ながらそのおばあちゃまのお点前を拝見し、美しさに惚れてしまった。お盆点前というお点前を集中特訓していただき、マスターしたという状をいただいた。いまではなんちゃってお盆点前になっているが、あの時はかなり腕を上げたと思う。話はかなり脱線したが・・・血なまぐさい戦場で、武士が茶をたてる。それはいかにも、自分と向き合うための儀式のようでもあり静の中に動を見るという気もするのだ。あの4畳半という空間に、洗練された美が凝縮されている。入り口も刀はさしたまま入れない丸腰でこの場では、敵、味方なく向き合えよ というなんとも日本ならではの「粋」を感じる。なんだか長くなってしまったが、いろんなことを思いめぐらしながら拝見できた時間であった。ウツクシキ永遠の人間のテーマであろう

こだま美由希オフィシャルピアノ教室

ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、これまでにPTNA G級西日本大会にて奨励賞受賞、広島交響楽団と共演。広島県広島市在住の音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト。 英才教育の一環として子供にピアノを活かせるエリートジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を嗜む傍ら、演奏家として歩む道をレクチャーしています。

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